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なんだろうね。 夕食の支度をしているとき、お花に水をあげているとき、なんということもない日常の作業をしてい るときにやってくる。突然 何の前触れもなしに。ぐわーっと急激に涙腺が壊れそうになる。 どうしたの、何なの、と 自分で自分に驚いて。 膝をかかえて大声出して泣きたい衝動の波がどんどん押し寄せてくる。 どうしようもなく、理由もなく。 手放しで小さい頃みたいに、足をばたばたさせて、しがみついてわんわんと大泣きしたくなる。 不安も不満も取り立ててあるわけじゃない。普通に、多分多くの人が感じてる程度の小さな問題をい くつか抱えている程度。そんなことぐらいで大泣きするとも思えない。 いったいなんでこんなに心が破れそうに、崩れそうに悲しくなるのだろう。なんでだろう、なんでだ ろうと繰り返してつぶやきながら、ぼーっと焦点をはずして世界をみてみる。現実とちょっと違うと ころにいるみたいで、回りの音からも遮断されて一人で一瞬悲しい涙の世界に身を沈めてみる。一瞬 だけ。すぐまた現実に戻る。何度か繰り返しているうちに心が落ち着いてくる。 そしてそっとお風呂で、あるいは家族が寝静まってから一人ほろほろと泣く。 涙と一緒に一枚ずつよくわからなかった悲しみが流れていくようで、涙の衝動の波がすこしずつ弱 まって、潮がひいていくように、砂にしみこむように すーっと消えていく。 新陳代謝の一つ、心の脱皮みたいなものなのかな。 それにしてもしがみついて泣く という子どもの特権がうらやましくなる。 |
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